カピタンの小部屋

最近ハマっていることや新しく買ったものを浅い知識で紹介していく

1月に観た映画

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今月は、アカデミー賞間近という事もあって

豊作映画が次から次へと公開されました。

 

皆さんは映画館で映画観ましたか?

 

 

 

観てないって?

 

じゃあ、ブログを読んで少しでも興味を持ったら

久しぶりに映画館に行って、贅沢な時間を過ごしてみてはどうでしょうか?

 

それでは、今月観た映画を紹介していきます。

※この映画評は私の偏見がかなり入っております。気分を害した方はごめんなさい。

 

文句なしで面白かった映画

1.フォードVSフェラーリ


映画『フォードvsフェラーリ』本編映像「テスト・ドライブ」大ヒット上映中!

まだ、正月ボケが抜けない方は是非この映画を観て欲しい。

映画冒頭から手に汗握るカーアクション。

始まった瞬間にこれは当たりだなと確信し

思わず心の中でガッツポーズ。


さらに言えばこの映画は、映画館でこそ真価が発揮できる映画!

 

おすすめの鑑賞方法は両隣を空いた席を選んで肘掛けはダブルで使い、ドライバーとシンクロしてアクセルを踏み込めば、そこは320kmの世界。


3D演出を超える世界を1,800円で是非とも体験してほしい!

 

映画の内容は家族、友情、仕事
すべてが詰まっているのに、その全てが丁寧に描かれてる。

なおかつ変に間延びしてないから、グダらない。

 

レースに興味がない人も

日本のドラマの池井戸潤作品が好きな人はツボにハマると思う。

 

ちなみにこの映画は、フォード至上主義映画ではないですよ笑

このタイトルで損してるんだよな...

 

むしろ観終わった後のフォードへの感想は

  1. クソ会社
  2. 副社長無能...でもこんな上司いるなぁ~
  3. 中間管理職は大変
  4. 現場VS上層部

1番アガるシーンはル・マンよりもデイトナレース。

まさに、上層部vs現場を絵にかいたようなレース

自然と体に力が入るほど没入する事間違いなし。

 

2.ジョジョ・ラビット


タイカ・ワイティティ監督がヒトラーに!映画『ジョジョ・ラビット』日本版予告編

いい意味で裏切られた映画!


ナチスをテーマにしたブラックコメディ映画って思っていたけど、この映画は

  • コメディ映画としては臨界点ギリギリまで攻めた力強いメッセージ性
  • 様々な人の思いが紡がれて、主人公のジョジョ君が成長していく過程
  • 戦争映画ではないのに、戦争を割としっかり描く

でも見終わった後は優しい気持になって

面白い映画だったと素直に着地できる映画

中には社会派を前面に推しすぎて観終わった感想がよくわからない作品も多い中でこれは凄い!

 

序盤は主人公ジョジョ君がナチスボーイスカウトに向かう話

ビビリで内気なジョジョ君は妄想の中で友達を作っている様な子供で
この友達がヒトラー*1
なんですよね笑

その時点でこの映画はぶっ飛びブラックコメディ映画ですよってわかる訳です。

 

なので、序盤のハイルヒトラーを連発するシーンは心置きなく爆笑できます。

これが、終盤になってくると効いてくるシーンになってきますので存分に笑いましょう笑
ここまで繰り返されると、不謹慎を通り越して笑えてきます。

 

中盤は母親のスカーレットヨハンソンとの日常を描く話


この中盤はジョジョ君目線からのカメラワークが多く、ドンドン感情移入させられます。


序盤のヒトラー万歳とは打って変わって
肝っ玉母さんと息子の話が中心

雰囲気としてはライフ・イズ・ビューティフル

似てるかなと思います。

 


ライフ・イズ・ビューティフル - 予告編 (字幕版)

ジョジョ君の発言を全て否定するのではなく

肯定しながら諭したり、ある時は妄想に付き合ってあげたりと、良いお母さんって感じ。

 

脱線するが
途中ジョジョ君が、世界で1番強いのが
1.ミサイル
2.ダイナマイト
3.筋肉!!
って言うセリフがあるんですけど

まんま、俺でした。 はい。

 

でだ、この子供目線という映画ならではの手法が後々のシーンで生きてくるんですよね。
ブラックコメディ感覚でいたのにここから急転直下で様々な感情がグラグラと揺さぶられます。

 

終盤
ジョジョ君が様々な場面で成長が垣間見えます。


序盤、中盤の布石が丁寧に回収されていき

シーン1つ1つが感慨深くなっている。

そして、最後は良い映画だったと思えるはず。

 

普通だった映画

1.パラサイト 半地下の家族


第72回カンヌ国際映画祭で最高賞!『パラサイト 半地下の家族』予告編

最初の期待値が高すぎたせいか

そこまで面白かった!とはならなかった…

私自身が韓国の内情に凄く詳しい訳じゃないので…

この映画を100%楽しむことが出来ないのは私の教養不足…

 

1人で観に行くより誰かと観に行ってと意見を共有する事でより映画が楽しめる内容だと思います。


観てすぐに楽しかった!ってなるよりは
観終わって帰りの電車の中であれこれ考えている内にこの映画面白いってなる作品。

 

一言で言えば、ソウル郊外の半地下のアパートに住む家族が、あることが『キッカケ』で金持ちの家族に寄生していく。

 

前半がキッカケの部分
コミカルなシーンが多く、家族いかにして寄生していく過程がテンポ良く進んでいきます。


てか、貧困の家族なのに有能すぎるだろ笑
って思いましたが…これだけ能力があっても就職できないのか‥と


逆に、富裕層の家族は必要以上にお花畑な人々ばかり

 

貧乏な家族は今日生きていく事に執着しているけど富裕層は将来の為に趣味や勉強を学んでいる。

 

この辺の対比は言葉で説明されなくても、何回も突き付けられます。

 

中盤はミッションインポッシブルの様な展開
また、ある事がキッカケに事件が起きる。


このキッカケを打破するために、家族が奮闘
そして、ここから一気に物語が加速します。

ここからは一寸先が読めない展開
ステルスアクションを軸にそれぞれの人間模様が変わっていく

ここの辺から映画の雰囲気が明らかに変わります。


あまり言うとネタバレになるので

ラストは是非映画館で!

 

2.リチャード・ジュエル


映画『リチャード・ジュエル』インタビュー映像(クリント・イーストウッド) 2020年1月17日(金)公開

1996年のアトランタ爆破テロ事件を描いた
ノンフィクション映画。

 

警備員として働いている
リチャード・ジュエルが公園で爆弾をみつけ、爆破による被害を最小限に抑えて
英雄として、メディアに取り上げられる。

 

しかし、FBIは犯人の候補にリチャード・ジュエルの名前を挙げた事で

メディアは英雄扱いから一変して容疑者として吊るし上げるが…

 

監督はクリント・イーストウッド
運び屋で引退かなと思ったがまさか一年後に続編を出すとは…

このおじいちゃん凄いわ笑

 

感想は主人公に感情移入するというよりは
クリント・イーストウッドから
もしお前らが、メディア報道をテレビで見たら
リチャード・ジュエルの味方になれるか?
のメッセージがこれでもかって詰まってます。

 

特に、今はSNSで誰でもニュースに対して好きな事を呟いたり考察して発信することが出来ます。

 

96年の出来事ですが、今の時代にも問題定義しやすい内容なのかもしれない。

 

ニュースを観ていてもこの人は容姿が気持ち悪いから悪い奴だとか
趣味が犯罪を助長するものだから危険な奴とか
無意識の差別をグイグイついてくる作品だなと率直に感じました。

 

冤罪もの映画は沢山あるが
大体の作品は冤罪を覆す場面は派手にして
スカッとする作品が多いが
今作は反撃は地味に描かれている、これが凄くリアルに感じる。

 

なので、人によっては前半は物語のテンポが良いけど、後半は割と地味目で尻すぼみでつまらないかもしれません。

 

隣の老父夫婦は後半寝てたしね。
てか、寝るなら観に来るなや…


来年も期待しております!

 

観る価値なし

1.カイジ ファイナルゲーム


映画『カイジ ファイナルゲーム』予告

そもそも、オリジナル脚本の時点で地雷臭がしてたが


悪魔的駄作

 

以下、理由

 

  1. 中学生が妄想で描いたようなディストピア日本
  2. トホホ場面で流れる変なアコギBGM
  3. かなこという糞キャラ今回カイジはかなこに正拳突きする権利がある
  4. ギャンブル4つでキャパオーバー
  5. その全てのギャンブルが中途半端
  6. てか、ギャンブルしてない
  7. 今回はカイジが負けても損をしない。故にハラハラしない
  8. 最後は印刷屋頼み
  9. 最後のシーンで制作側のどや顔が透けて冷める
  10. 真剣佑がマッチョでひ弱に見えない

以上、あとは怖いもの観たさで1,800円払って観てみて下さい。

 

でも、今回の映画は全部オススメです!

 

*1:今作のヒトラー役はこの映画の監督がやってます