カピタンの小部屋

最近ハマっていることや新しく買ったものを浅い知識で紹介していく

ロッキーを観て欲しい

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シルベスター・スタローン主演のロッキーと聞いて何を思い浮かべるだろうか

 

  • エイドリァァァン!!!
  • 生卵一気飲み
  • 生肉をサンドバッグ代わりに殴る
  • テレビでよく使われるBGMの数々
  • M60を楽しそうにぶっ放すベトナム帰りの男*1

世間のイメージとしては、こんな感じだと思う。

キャッチなBGMやびっくりするような描写の数々、そしてスタローン独特の

不器用ながらも愛を叫ぶシーンが良くも悪くも先行してしまい

現在においても一種のアイコン化してしまっている。

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多分こんな感じで笑いが起きるのも仕方ない。

 

た・だ・ね....

 

これだけは言わせて貰いたい

ロッキーと言う作品は、コメディ映画やただのボクシング映画でもない

自分の人生にどう向き合い、誰のために戦い、誰を愛するのか

  • 友情
  • 恋愛
  • 仕事

将来も変わることのない普遍的なテーマを扱った作品なんです。

このブログを最後まで読んで少しでもロッキーという映画の価値観が変わってくれると凄く嬉しいです。

 

ロッキーを観る前に知って欲しいこと

映画評論家の荻昌弘さんという方の

月曜ロードショーの映画解説でこんな名言があります。

 

 これはボクシングを描いておりますけど、単なるスポーツ映画ではありませんボクシングが好きとか嫌いとかもうそんなことには関係なく、

これは人生、するかしないかというその分かれ道で、するという方を選んだ、勇気ある人々の物語です。

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人生するかしないかという分かれ道

誰だって遅かれ早かれぶち当たることがあると思う。

 

逃げたくなることや、他人に責任を押し付けて楽をしたいこともある。

 

ただ、ロッキーは逃げずに、己の全てをぶつけて

人生に立ち向かうわけです。

 

その姿に心を打たれて、見終わった後に

生きていく勇気と力を貰える。

 

そして、最後に『人』じゃないんですよね。

『人々』の物語なのです。

つまりロッキーだけが立ち向かう訳じゃなく

エイドリアンやミッキーも『やる』という選択肢をとります。

エイドリアンの存在

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この画像が初めてロッキーで出てくるエイドリアンである。

 

正直、美人とは言えないし

化粧っ気も感じない。

そのうえ、根暗でコミュ障。

お兄さんからも気色悪いと言われる始末。

 

このエイドリアンという女性も

ロッキーと出会い

自分のコンプレックスに立ち向かい

最後には、挫折しかけたロッキーに喝を飛ばすくらいの肝っ玉母ちゃんになってます笑

 

なので、エイドリアンの成長過程を見ていくのも

ロッキーの一つの楽しみ方です。

 

努力の過程と名曲の数々

ロッキーを観たことない人でも練習シーンは知っている人も多いと思う。

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人生やるかやないかで『やる』を選んだものは良いが、努力をしなければ意味がない。

 

ロッキーは、ただのごろつきでない事を証明するためにコツコツと努力を始めるわけです。

 

よく、努力よりも結果が伴わなければ意味がないという人もいるが、俺はそうは思わない。

 

ロッキー3でエイドリアンがロッキーに対して

 負けは負けよ。でも、少なくとも、言い訳は必要ないし、恐怖におびえることもないわ。あなたはこの先、負けを引っくるめて生きていけるわ

 このセリフにあるように、結果が伴わないからって逃げるな!最後まで戦って負けたなら

その負けも引っくるめて自分の人生で良いんです。

 

そして、誰もが聞いたことがある

ビル・コンティの名BGMの数々

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ロッキー3で流れる『Eye of The Tiger』  

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イッテQの祭りシリーズで毎度流れるアレです。

 

キャッチなBGMと努力を重ねるロッキーの姿が

今もロッキーという作品が愛される理由かもしれない。

 

脚本家 シルベスター・スタローン

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ロッキー1で忘れてはいけないのは脚本もスタローンなんです。

 

スタローンといえば、筋肉アクションの重鎮のイメージですけど

その側面、脚本家としてのスタローンの繊細さも知って欲しい。

 

ロッキー1のエイドリアンとのキスシーンを見てもらえれば筋肉アクション俳優とは違た一面が見えるはずです。

 

そして、スタローン作品に共通しているのは

過去のトラウマを抱えながら生きていることである。

 

これは、他の筋肉アクションスターの作品にはあまり見られなと思う。

 

最後までキャラ崩壊することないので

設定やセリフの取捨選択を緻密に選んでいるところも、脚本家スタローンの凄さだと思う。

 

ロッキー・バルボアの名言

ロッキーシリーズ屈指の名言

ロッキー・ザ・ファイナルにて

ロッキーが息子に対して言った名言があります。

 

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世界は輝かしいものではない。とても厳しい場所で、自分を圧するものに抗わなければ永久にそこから抜け出せなくなる。

人生ほど重いパンチはない。

それでも、どんなに強く打たれてもずっと前に進み続けることだ。

そうすれば勝てる。自分の価値を信じるなら、パンチを恐れるな。

他人を指さして自分の弱さをそいつのせいにするな。

それは卑怯者のすることだ!

 このセリフでどれだけ生きていく勇気を貰ったか…

 

人生ほど重いパンチはない。

そして、パンチを打つことよりも打たれ続けても最後まで立ち続け、パンチを恐れない。

 

最後の自分の弱さを人のせいにするな

それは卑怯者のすることっていうのも

一貫してロッキーと言う作品のテーマは

言い訳のない人生』なんですよね。

 

最後に

これを最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。

ロッキーの事になるとついつい熱くなってしまうんですよね...

 

ただ、これを読んで少しでもロッキーに対する偏見が減ればなと思います。

 

そして、ロッキー・バルボアをネタキャラとしてでなく

一人の男として愛してくれると嬉しいです。

 

それでは!

*1:これはランボー2である

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その男、元料理人につき

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その日、俺は思った。

 

美味いチャーハンが食いたい。

 

男は考えた。

赤坂とかで出される高級食材をふんだんに使った高級チャーハンを求めているのか…否

インスタ映えする様なシャレ乙なチャーハンを食ってインスタに投稿したいのか…否


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俺が食いたいのは

部屋の隅にブラウン管テレビが置かれ

タバコを更かしながら、野球中継を観ている亭主が作るチャーハンが無性に喰いたい。

 

なら、さっさと店に行けば良いだろと思うかもしれないが生憎だが最近、全焼してしまってね…

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となると、選択肢は1つしかない。

元料理人に作ってもらうじゃないか。f:id:krokapitan:20200307211900j:image

彼は寡黙だ

だが、仕事は確実にこなす。

出来る男と言うのは多くを語らないものだ。

 

特技は高倉健菅原文太の瓶ビールを飲む真似

 

まずは、黒ラベルをゴクリ。

彼にとってビールはエンジンだそうだ。

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今回彼が選んだ食材はシンプル

  1. ネギ
  2. ハム
  3. カニカマ

最近の料理は無駄にジェルにしてみたり、泡を上に乗っけて見た目を凝る料理が多いが

足し算ばかりでは真のチャーハンには辿りつけない。

大事なのは、引き算の美学である(?)

フライパンは言う迄もなく、鉄フライパン。

扱いは難しいが、それが料理の醍醐味だと語る彼の眼はまさに少年の目そのものだった。

 

料理と真に向き合うと、人は純粋になるのであろう。

フライパンが良い感じに熱せられてきた。

 

いよいよだ

ここからは、眼が離せない。

 

まさに不可避の速攻である。

どうやら、コンロの下に卵をこぼしてしまったらしい。

だが、彼は慌てなかった。

幾多の修羅場を乗り越えてきた彼にとって

卵がコンロの下にこぼしたことなど、想定の範囲内だ。

完成だ。

これで良いのだ。

というか、これが良いのだ。

 

チャーハンの原点にして至高である。

俺の性癖を最短距離で核心に迫られた気持ちである。

 

それでは、いただきます!

この顔である。

あまりに美味もうて、躍動。

 

彼も一口頂くそうだ。

この笑顔である。

 

自分の作ったチャーハンにしたり顔である。

料理後の一服も余裕を感じる。

 

今度は、ポテトサラダでも作ってもらおうかな。

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2月に観た映画

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ついに、アカデミー賞発表されましたね。

パラサイトが受賞したという事で、盛り上がっておりますが、皆さんはご覧になりましたか?

 

来月はゴールデンラズベリー賞の発表もあるのでそちらも忘れずにね!

 

今年はランボー5が賞を総なめするんじゃないかと、今から震えが止まりません。

 

それでは、今月観た映画を紹介していきます。

※この映画評は私の偏見がかなり入っております。気分を害した方はごめんなさい。

 

 

文句なしで面白かった映画

1.黒い司法 0%からの奇跡

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率直に言って面白かった。
2月に観た映画でナンバーワン


最初はブラックパワー炸裂の痛快裁判映画と思っていたけどいい意味で裏切ってくれた。

 

腹黒い白人達が周りの雰囲気や固定概念によって生まれネジ曲がった正義。


この歪な正義を掲げて全ての黒人を差別、侮辱、弾圧する事は道徳的な事では無いことは理解できると思う。

 

ただ、この映画はそれだけを2時間で描いた訳ではないのがこの映画の良いところ。


そのねじ曲がった正義をもった人が、現実と対峙した時に世間に流されるのか、自分の意志を貫くのか


まさに、人生やるかやらないかで、やるを選んだ勇気ある人達の話になっているんですよ。

 

ここでの『人達』は黒人、白人関係なく描かれている事に感動した。

2.3年前に公開されたデトロイトの問に対する
アンサーを提示してくれた、作品。

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是非、デトロイトを観て感情をダウナーに振ってからこの映画を観て目頭を熱くして欲しい。

 

あと、久しぶりにウインカーを出して
左折するシーンを観た気がする(笑)
※交通ルールは守るの大事

 

2.1917と彼らは生きていた

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まさかの今月2連荘第一次世界大戦もの笑

 

krokapitankobeya.hatenablog.com

 こちらをご覧ください。

戦争を体験できる映画が別の角度から2回観れる良い機会ですので、是非!

 

面白かった映画

1.前田建設ファンタジー営業部

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映画の内容は、建設会社が本気でマジンガーZの格納庫を作図して予算までたててブログに掲載する話。


昔流行った、空想科学読本のノリに近いと思う。


以前テレ東でやっていた、SICKSのノリに似てる
てか、キャストがほぼ同じ。

www.tv-tokyo.co.jp


マジンガーZへの愛も感じるし
建設業の部分しっかり描かれていて愛を感じられる。←これ凄い大事!


アニメオタクという枠内に限らず
ダムの設計とか掘削とか、万人には理解されにくいオタクな部分も丁寧に描かれており

みんな違ってみんな良い!って映画に言われてるようで観ていても全く不快感を感じませんでした。

 

まぁ、この内容なのに無駄に恋愛要素を入れるはどうかな思うが…
あくまで、最低限といった感じでノイズにもならなかったし、良しとしましょう。

 

あと、小木さんの役が良かった。
見切り発車で部下に無理に難題を突きつけて
自分は上司に媚を売る役がよく似合う笑
これが香川照之とかだったら

本当のパワハラ上司になっちゃうからね…


久しぶりに邦画で面白い映画を観たので多幸感を感じざるを得ない。

2.キャッツ

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海外では酷評の嵐。

まさかのラジー賞にもノミネートされて、ランボー5としのぎを削ることになるとは...


私も当たり屋根性で観に行ったが、全部が悪い訳では無かった。
てか、普通に良い場面も沢山あった。


序盤のラムタムタガー歌のベースラインの心地よさ

ベタだけど、ブルーノマーズが80年代のファンクを今風にブラッシュアップしている感じが

この曲でも取り入れられていて、かっこいい感じに仕上がっているました。

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スキンブル・シャンクスの歌はノリも良いし

タップダンスとの相性抜群。

普通に鳥肌が立つくらい良かった。

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最後のメモリーも改めていい歌だなとしみじみ。


この映画を観てないのに、クソ映画なんでしょって馬鹿するのはお門違いかと。

 

ただ、それでも猫のビジュアルは気持ち悪いし

そもそも、キャッツ自体に内容が無いので映画化には向いていない。

 

つまらなかった映画

1.Knives Out

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スターウォーズ最後のジェダイやLOOPERでお馴染みの

ライアンジョンソン監督の最新作。

 

率直な感想は俺・は・←重要 

くそつまらなかった。


今後ストリーミング配信されても

一生観ることはないと思う。


LOOPERの冒頭はスゲェ!斬新!と思ったが今回はそれがなく。

 

映画の最後にタイトルをドーン!と入れるのが
ダークナイトが流行った頃は斬新!って思ったけど今だと古い笑

結局、コメディ風味を入ったライアン映画。


ライアン・ジョンソンがノーランを意識しているのは確かだし

やりたい事はわかるけどさ..

それならノーランの作品で良くない?と思っちゃうんだよな...

 

推理自体もそこまで斬新なものではないし
最後は犯人がつらつらと自白するのもなぁ…

 

ただ、おばあちゃん役は凄く良かった。
おばあちゃんがもっとキーパーソンとして事件に

深く関わるようにしてたらもっとミステリーに深みが出たし、ミスリードを誘えたんじゃないかと...

 

あくまで俺の感想ですので
映画終了後の雰囲気は、あちらこちらで面白かった!って聞こえていたから

感想は人それぞれって事です。

2.ミッドサマー

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この映画はつまらなかったというよりは人には薦めたくない映画。

物語の根幹は全世界共通の普遍的なテーマなので

深く考えずに映画に集中できますが…

 

集中すればするほど、精神的に削られる。

貴重な休日に観て、嫌な気持ちになって映画館を後にするのはどうかと思うし...

 

それなりの覚悟を持って

1,800円払って観てみて下さい。

 

ただ、カルト映画であることは間違いないので

観たもの同士で話が盛り上がることは間違いなしです!

 

ちなみに、公式サイトの方で映画鑑賞後の考察回答ページも用意されているので是非

www.phantom-film.com

 

 

まぁ、結局のところ

今回の映画も全部オススメです!

 

事故映画

1.ヲタクに恋は難しい

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陽キャがオタクの真似をして、馬鹿にした映画

最初から最後まで不快でした。

 

ラ・ラ・ランドのパクり?オマージュ?

舐めんな、これはそんなレベルじゃねぇ。

デイミアン・チャゼルに土下座してこい。

 

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